機関誌『日本の息吹』特別号【安倍晋三元総理追悼号】にご寄稿頂いた追悼文を
順次ご紹介させて頂きます。
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加藤勝信 衆議院議員
七月八日の昼前、参議院選挙の応援のため、地元の岡山から大阪へ移動する新幹線の車中で「安倍晋三元総理が凶弾に倒れた」との一報が入りました。大変な驚きと強い憤りを感じるとともに、何とか回復してほしいと祈り続けましたが、その願いも叶いませんでした。いまだに受け入れ難い気持ちです。
安倍元総理には七日に岡山へ参院選の応援に入っていただいたのですが、私は島根を応援で回っていて、お会いすることができませんでした。前日六日の晩、出迎えができないことをお詫びするために電話で話をしたのが最後の会話となりました。
安倍元総理との思い出は数えきれません。第二次政権で私が内閣官房副長官を務めた時には、安倍元総理からいつも優しく心配りをしてもらい、何の気兼ねもなく仕事に邁進することができました。一億総活躍担当大臣で初入閣、その後も厚生労働大臣や自由民主党の総務会長などを務めさせていただき、政治家として得難い経験を数多く積めたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
日本にとって、世界にとって欠くことのできない政治家だった安倍元総理が亡くなられたことは、重ね重ね残念です。この悲しみが尽きることはありませんが、憲法改正をはじめとして安倍元総理が掲げた高い志をしっかりと受け継ぎ、その実現に向かっていかなければなりません。改めてご冥福をお祈り申し上げます。
小名木善行 国史啓蒙家
安倍元総理に黙祷を捧げ、これまでのご活躍への心からの感謝を捧げるとともに、安倍元総理のご冥福をお祈り申し上げます。
安倍元総理は、総理としてまさに美しい日本を取り戻そうとご努力を重ねられているとき、政界において、前からも横からも、そしてこの度の事件同様に後ろからも弾が飛んできたと聞き及びます。このため第一次安倍内閣のときには、心労によってお体を壊されもしました。お辛いお気持ちのときに郷里に帰ると、支持者のみなさんがみんなで拍手で出迎えてくれ、そのことが本当に嬉しくて総理が涙されたというお話も伺いました。そして見事に再び総理に返り咲かれました。
けれど安倍元総理、今度こそ、我々国民が、しっかりと安倍元総理の思いを、心を受け継ぐ番です。
我が国では縄文の昔より、お亡くなりになられた方は家の守り神となり、郷土の守り神となり、国の守り神となるとされてきました。どうか安倍元総理におかれましても、これからは護国の神として、美しい日本を取り戻す神々のお一柱となられて、これからの日本をずっとお護りください。
そして我々国民一同もまた、安倍元総理の御意思をしっかりと受け継いで、断固とした男系護持、日本人の日本人による日本人のための憲法の制定をしっかりと実現していく決意を新たにします。
織田邦男 元空将・麗澤大学特別教授
日本は「安倍晋三」と言う偉大な政治家を失った。海外から悼む声が相次ぎ、多くの国が服喪して半旗を掲げた。日本だけでなく、世界にとっても大きな痛手である。
「アベは何て言っている?」と各国のリーダーが何度も問いかけた。一寸先が闇である国際社会にあって、安倍元総理は「北極星」の役割を果たしてきた。ブレず、迷わず、国際社会のあるべき方向性の基準だった。
日米和解を完成させ、日米をゆるぎない同盟に押し上げた。インド太平洋構想を創り、世界の構想に仕上げた。地球儀を俯瞰する外交で、国際社会における日本の地位を格段に向上させた。
常に戦後レジュームと闘った。教育基本法改正、防衛省昇格、皇位の男系維持、安全保障法制、特定秘密保護法など、どの政権も躊躇した分野に果敢に取り組んだ。さあ憲法改正という時、凶弾に倒れた。その無念さはいかばかりか。
日本を取り巻く安全保障環境は、戦後最悪と言われる。にも拘わらず参院選挙前の外交・安保論議は低調だった。安倍氏がいる限り、最終的に日本の外交・安保は大丈夫だという安心感があった。だが、その安心感は崩れ去った。
羅針盤たる「安倍晋三」はもういない。国民一人一人が日本の安全保障を真剣に考え、日本を守りぬく覚悟を持たねばならない。もはや甘えは許されない。美しい日本の再興に命を捧げた安倍元総理。彼の尊い遺志を継ごうではないか。心より御冥福をお祈りする。
加地邦雄 日本会議九州地方議員連盟会長(福岡県議)
七月八日、参議院選の演説中に安倍晋三元総理が凶弾に倒れ、ご逝去されました。すぐに脳裏をかすめたのは、昭和四十五年十一月二十五日の三島由紀夫先生の死でした。文化防衛論、反革命宣言の中で、(神風特攻隊員は「あとに続く者あるを信ず」と言う遺書を残した。この思想こそ「より良き未来社会」の思想に真に論理的に対立するものであり「あとに続く者」とは、自らを最後の者と思い定めた行動に他ならぬからである。)と書かれています。
常に最後の者と決意されていた安倍元総理とは共に憲法改正を目指して参りました。平成三十年八月、日本会議地方議員連盟役員会で、憲法改正福岡県方式の組織づくりを説明したその折、「素晴らしいね!加地さん後を頼みますよ!」との安倍元総理の言葉は今も鮮明に残っています。